過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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830: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/07/18(月) 22:43:27.03 ID:opLHq8YV0


(滝……壺………)


潤いを全く感じさせない枯れたような声が、心の中でまた繰り返される。
もう何度この名前を呟いたか。何度叫んだか。

何度、呼びかけたか。


(ごめんな……俺のせいで………ほんとに………ごめんな…………)


何度、謝ったか。

そうしてまた、少年は自責の念に溺れていく。

同道巡りし続ける記憶回路。
病院の待合席で独り、こんな風に過去にとらわれるのが習慣のようになりつつあった。

知っていた。
こんなことは無意味でしかない、と。
何の慰みにもならない、と。

しかし、他にできる事が思い浮かばない。
こうして毎日見舞いに訪れるしか、できる事がない。


彼女の意識が戻ってくれるまで、少しでも近い場所で願い続けるしか―――――――。


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