過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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847: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/07/18(月) 23:53:20.65 ID:opLHq8YV0


退き際を誤っては本末転倒である。
黒夜は全身を渦巻く『能力』を解くと共に脱力し、残念そうな顔で吐いた。


「ちっ、ノリ悪くなったなぁ絹旗ちゃんよぉ。少しぐらい熱を上げてくれてもいいのにさ……。あーあ、なんかシラケた」

「……………」


やはりこちらの冷静さを奪い、まずは感情を昂ぶらせるのが目的だったようだ。そんなことだとは思っていた。
話し合いに持ち込ませずに一方的な意見だけをぶつけて去ろうとすれば、大体はその方法を選ぶしかなくなってくる。
絹旗は全て見透かしていた。最後まで心を揺らさず、挑発にも一切応じないのがこの場合最も有効な対処法だ。

元の調子に戻った黒夜にはもう目も振れず、絹旗は再び足を動かす。


「あー、最後の忠告だ。今夜は“荒れ”そうだから、戸締りはしっかりしておきな」


「…………?」


最後に意味深なセリフに一瞬引っ掛かったが、また気を引かせるための方便だろう。
構わずにそのまま屋上を下りて行った。

独りビルの屋上に残った黒夜は、通信機と携帯電話の中間みたいな機器を胸元から取り出すと、スピーカーに向かって
喋り出した。


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