過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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890: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/07/26(火) 23:43:22.38 ID:rc/cGNyJ0


怒りに肩を震わせている模様の絹旗を不思議そうに見つめる両人。
やがて一度深い息を吐いた絹旗は吹っ切れたように目を見開いた。その目は滝壺と浜面をしっかりと捉え、


「……私はこのまま麦野の援護に向かいます。二人は逃走用のアシ(車)を確保してから来てください」

「お、おい絹旗……っ!?」


浜面の返事も聞かずに背を向けて走り出した絹旗。その切迫したような表情は何か裏を感じさせていた。


「……どうしたんだ? あいつ……」

「さあ……。どうする? はまづら」


顔を見合わせて固まる二人だが、いつまでもこうしているわけにはいかない。
とりあえず絹旗の言う通りに行動するのが無難だ。

幸い、ここいらは時間帯によってはほぼ無法地帯に近くなる。何故なら警備員の巡回ルートから都合よく外れた区域だからだ。
乗り捨てられた車はちょっと裏通りに入ればさほど苦労せず入手できる。もっとも、それも浜面のピッキング技術があっての
賜物だが。


「……よし! んじゃ早いトコ車かっぱらって麦野たちと合流するか。行こう滝壺」

「うん……」

「滝壺……? 大丈夫か? 顔色悪いぞ……」

「大丈夫………行こう」


おそらく急な展開で疲弊したのだろう。早くここから逃亡して休ませた方が良さそうだ。浜面はこの時そう考えていた。
しかし、滝壺の体調が優れない原因はもっと別にあった。すぐにそれを知らされる事になる。



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