過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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908: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/08/02(火) 21:20:16.29 ID:mUKwWCaA0


だが、とどめが何故だか寸断された。
麦野の様子が奇妙に見えたからだ。とてもこれから死ぬ人間の顔とは思えなかった。
希望に輝く彼女の瞳はシルバークロースに一瞬だけ疑念を持たせた。そして、その一瞬こそが勝負の合図となった。


『ッ……!?』


異変を感知したシルバークロース。だがもう遅かった。
麦野は悪魔のように顔を歪め、纏っていた光を分散させた。
綿密に操作された発光物質は飛行機雲みたいに線を残し、シルバークロースの周辺を飛び回る。

やがて――――。


「くたばれこのガラクタ野郎ッッ!!!」


麦野の叫びが合図とばかりに発光物質が牙を剥いた。
散り散りとなっていた光がいっせいに目に見えない速さで滑空し、駆動鎧を集中砲火する。

これだけなら先に試行済みだったため、普通ならシルバークロースのように『また無駄なことを……』と思うだろう。
が、麦野には明確な考えがあった。

元々彼女の『原子崩し』は慎重な照準設定を要求される繊細な力だ。絶大な力を扱うからこそ、これを疎かにすれば能力者
自身もただでは済まない。そのリスクの程度は以前、麦野本人も直に味わっている。



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