過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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◆jPpg5.obl6
[sage saga]
2011/08/02(火) 21:37:43.65 ID:mUKwWCaA0
複数の異様な気配を感じて振り返ると、どこか腰の引けたように見える男が六〜七人ほど麦野に銃を向けて立っていた。
おそらく、たった今討ち負かしたばかりであるこの男の部下だろう。
適当に推測し、明らかに雑魚同然の彼らを威圧した。
一目で彼らの自分に対する“恐怖”の度合いが識別できた以上、わざわざ手を下してやる必要もない。
事実、麦野が少し威嚇しただけで部下は全員小さな悲鳴を漏らし、本能で後退していく。
絶対の脅威に己を奮い立たせるその姿勢は立派だったが、内心の怯えまではやはり隠せないようだ。
何だか憐れにも思えてきたせいか、彼らまで殺そうという気にはなれなかった。
口を割らないシルバークロースは一旦後に回し、この恐怖に引き攣った残存兵共からまずは聴取に入ろうと思いつく。
殺気を解除し、穏やかな振る舞いで彼らに声を掛けようとした瞬間―――――。
「―――――麦野っっ!!!」
聞きなれた声が残兵のすぐ後ろから響いてきた。
当然、全員がその方向へ首を向ける。
「そこにいると超危険ですから、何とか自分で超避けてください!!」
その次に彼らの視界に映ったのは、斜め上空からこちらに放物線を描いて飛んでくる三トントラックだった。
「んなあああっっ!!!!?」
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