過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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920: ◆jPpg5.obl6[sage sagaa]
2011/08/02(火) 22:00:43.82 ID:mUKwWCaA0


確かに直接装着していた銃火器は使い物にならなくなってしまった。
だが、実装されていない他の武器なら使用可能だ。ただ引き金を弾くだけで済むのだから。
隠し場所は使用不能になったアーム砲口の中。相手は丸腰だと信じきっている所に隙がある。
銃撃の通用しない絹旗が後手に回るのも、計算通りだった。

ゆっくりと戦鬼と化した麦野がにじり寄ってくる。両者の距離は僅か七メートル。
あと一歩でも近づいてくれれば、絶好の立ち位置だ。不意も突ける上、まず回避は不可能なはずである。

勝負の瞬間を逃しはしない。そう意気込むシルバークロースは、浮いた麦野の右足が地を踏むのを待った。

今が好機――――。


『―――ッ!!』


油断しきった麦野に引導を渡すべく、シルバークロースが左腕を右腕のアーム砲口へ伸ばした。
あとは躊躇せずに抜き取ったライフル銃で良い位置に立ってくれている第四位を撃ち抜くだけだ。

が、形勢逆転を確信したのも束の間――――。


『がァ……ッ!!?』


どこからか飛んできた弾丸に取り出したライフル銃が命中し、駆動鎧の手を離れて回転しながら宙を彷徨っていった。
数メートル後ろでガラン! と銃の落下した音が響く。

この突然の出来事にシルバークロースはもちろん、麦野も絹旗も目を丸くした。



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