過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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94: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2011/03/24(木) 20:05:07.84 ID:5d+QSx4c0


一瞬、現実が現実でなくなるような錯覚を受けたが、すぐさま頭の内部で状況整理が展開される。

いや、もうそんな必要もない……のか?

吃りながらだが、ハッキリと明言されてしまったというのに?

ここまで言われてしまって引けというのか? 仮にも自分は男ではなかったのか!?
いやしかし、このまま流される形で自制を捨ててしまうのが果たして本当の男であるべき姿なのか?


一方通行はこれまで以上の混沌を味わっていた。


勝負の時は今しかない。いや、男を証明するには今しかない!
どこからかそんな声が聞こえてきそうだった。

しつこいようだが、一方通行はこういったピンク一色の行事がまだ未経験である。
だからこそ慎重に、確実に発生源を予知して上手く回避してきた。
そもそも番外個体とはそんな間柄で一緒に暮らしているわけではなかったはずである。
しかし、ある日を境にその信念が薄らいでいってる自分もいた。
彼は番外個体をどう思っているのか。どんな関係を築いていきたいのか。それ以前に今、彼女とは
一体どういう関係なのか。
端からだと恋人にしか見えないだろう。共同生活時間が長くなるにつれ、カップルというのは各々の
異なるオーラのような風格が出現する。喩えるなら愛し合う者同士は常に一緒が当たり前。故に二人
で一つという外観的イメージがその“風格”と一致する。
実際この二人も、“風格”が既に出来上がっているのだ。

ただ、明確な言葉に出していないというだけのことだ。


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