過去ログ - 一方通行「俺が一生オマエの面倒見てやる」番外個体「……うん」
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947: ◆jPpg5.obl6[saga]
2011/08/16(火) 22:05:19.44 ID:rSukkoHc0


同一の組織だと浜面は確信する。
その時に浜面たちを襲撃した駆動鎧も、確か見たことのない駆動鎧を装備していたのだから。
すぐに浜面は昔の仲間たちと共に調査に加わった。もしかしたら、滝壺を撃った連中の親玉の正体が掴めるかもしれない。
タイミングを考慮するに、フレメアを攫った犯人と隠れ家を襲撃してきた連中に繋がりがないとはとても思えなかった。

ただ貪欲に追い求めた。
全てを知るために。そして、彼女の仇を討つために。

異常なまでに執着する浜面の姿勢に仲間連中は心配した。
表面ではフレメアの身を案じているように思える。実際、浜面もフレメア救出を目的にあちこちを飛び回っていた。

しかし、彼の心はすでにドス黒い感情に覆われていた。
いくら表面上でいつもの彼らしい建前を並べても、『怨念』や『復讐心』という醜い感情の芽生えを抑えることができな
かったのだ。

仲間はそんな浜面に対して協力こそ惜しまないが、どういう言葉を掛けてやれば彼は憎悪の呪縛から解放されるのか、何
をしてあげれば普段の“正義感溢れる軟弱者”が売りの浜面が帰ってくるのかが解らなかった。
最も近い立場である半蔵でさえ、浜面の死に物狂いな様子に何も言えなかった。

解決法といえば敵の尻尾を掴み、復讐に憑りつかれた浜面の望みを実現させることぐらいしか思いつかない。
だが、所詮スキルアウトの彼らが暗部社会の極秘事項に辿り着けるはずはない。
どれほど足掻いたところで足が掴めるはずもないのだ。

仲間が失意に堕ちていく中、浜面は追い続けるのを止めなかった。
時には強引に、時には狡猾に、元暗部の人間を絞り出して片っ端から口を割らせる。もしかしたら秘密を握っている人物に
遭遇できるかもしれない。



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