過去ログ - 仮面ライダーW「さあ、インキュベーター! おまえの罪を数えろ!!」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
2011/03/19(土) 21:22:01.66 ID:Vpfm+ia40
「あり?」
無様に地べたへ転がったのは、誰かに脚を掛けられたのだと、痛みと同時に気づいた。
痛みの余り目に浮かんだ涙をごまかしながら立ち上がる。
気づけば傍らには、去っていった少女たちと同じ制服を着た、髪の長い少女が初めからそこに居たかのように立ちすくんでいた。
腰まである長い黒髪をつややかに背へと流している。大きな瞳と、整った鼻筋が印象的な、いわゆる人目を引く美少女、というやつだ。
「まさか、今時脚が長すぎたから引っかかった、とかいうんじゃないだろうな」
少女の瞳がアイスクリームのように冷え切った。
「どこの誰かは知らないけど、彼女たちに近づくのはやめなさい」
「そりゃ、こっちの台詞だろ」
油断していた、とは思わない。事件の捜査中だし、ひととおりの格闘術は心得たつもりだが、まるで気配を感じなかった。
ソフトを目深にかぶり直し、視線を沈めた。
容易ならない、とオレの探偵魂がいっている。
「話があるなら、私が聞くわ。その写真の人物についてもね」
「上等じゃねーか。たっぷり聞かせてもらうぜ、この写真の子のこともアンタ自身のこともな」
少女は、肩で風を切るようにして前を歩く。
オレは、後ろ手でフィリップが作成した追跡型操作端末バットショットを開放して逃げ出した二人を追わせると、
後ろに従って場所を移動した。
ちょうど帰宅ラッシュにぶち当たったのか、市内の大通りはどこも家路を急ぐ人々で込み合っている。
目の前を行く少女は、背中を見せたまま悠然と足を進めている。
単なる余裕なのか、それとも先程オレを転ばせた方法に何か秘密でもあるのだろうか。
体格的には小柄であるし、まともに組み合っても負ける要素はどこにもない。
だが、それらを超越した何かを、コイツは持っているということだ。
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