過去ログ - 火憐「兄ちゃん、あんま無茶ばっかすんなよな」
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11: ◆/op1LdelRE
2011/03/20(日) 00:29:49.58 ID:2i3mHfds0
 というか、こんな下らない言い争いをしている場合ではないのだ。
この際、どっちが悪いとかどっちのせいだとか、そういう不毛な争いは脇に置いておこうじゃないか。

「もう誤魔化されんぞ。色々あって忘れておったが」
「ああ、そうだな」

 忍はじっとりとした視線を向けてくるが、それは受け流しておく。
誤魔化すつもりはないし、その必要もなさそうだから。
多分これ、また色々あって滅茶苦茶やってばたばたになる展開だ。
終わった頃には、僕もこいつも、絶対また綺麗さっぱり忘れていることだろう。

「まあ今はよい、全て片付けてからでも遅くはないしの」
「そうだな、このままここでじっとしてても、埒が明かないし」
「不埒なことにはなりそうじゃが」
「ならねえよ」

 僕が、お前の幼い肢体を、隙あらば狙ってるみたいな疑いは止めてもらおう。
さすがに、この状況でふざけていられる程、気が抜けてはいない。

「何を戯けたことを。そもそもこんな状況に陥る時点で、気が抜けておると言うんじゃ」
「そんなこと言われてもなぁ。そもそも、僕、被害者なんだぞ」

 僕だって、何も好き好んでこんな廃墟に叩き込まれたわけではない。
文句なら、僕をこんな目に遭わせた犯人に言ってくれ。



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