過去ログ - 火憐「兄ちゃん、あんま無茶ばっかすんなよな」
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◆/op1LdelRE
2011/03/20(日) 00:32:10.73 ID:2i3mHfds0
「そうではない。お前様が被害者だと言い張るならば、尚更問題にせねばならん」
「何でそうなるんだよ」
「犯人が何者であれ、簡単に昏倒などさせられるでないと言うとるんじゃ。みっともない」
「そこまで言わなくていいだろ」
「そこまでもここまでもない。前々から言おうと思うておったが、全くもって警戒心が無さ過ぎるぞ、お前様は」
「そんなことは……人並みにはあるよ」
「人並み程度の警戒心で胸を張るでないわ。己の立場と現状を考えよ」
仮にも、もはや残滓でしかないとはいえ、それでも吸血鬼の力を。
僅かであれ、その身に宿しているのならば、こんな無様な姿を晒すなと。
忍の目は語っている。
きつい言い方だけれど、現実として、その言い分は無茶なことでも何でもない。
確かに僕は、普段でも、それこそ忍に血を吸ってもらった直後とかじゃなくても、人並み以上に鋭敏な感覚は持っている。
五感の全てが、常人のそれよりも、鋭く尖っている――それだけの性能を、僕は有しているのだ。
だというのに、こうして知らぬ間に気絶させられ、こんな見も知らぬ場所に運ばれてしまっている。
その現状を冷静に顧みるに、確かに僕に危機感が足りてないという忍の指摘は、至極もっともだと思う。
吸血鬼としての不死性がある以上、そう簡単に致命的な事態にはならないといっても、だ。
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