過去ログ - 火憐「兄ちゃん、あんま無茶ばっかすんなよな」
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205: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/03/30(水) 00:42:18.84 ID:QNTrEY900
 両手で僕の顔をしっかりと固定した火憐は。
いい笑顔で目を閉じた僕の妹は。
あろうことか。
全力全開、一切の迷いも躊躇もなく。
自身の唇を、僕のそれに勢いよくくっつけた。
以下略



206: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/03/30(水) 00:48:35.75 ID:QNTrEY900
 そんな馬鹿な思考で目を白黒させていたけれど。
その最中も、火憐の舌が、僕の口内を縦横無尽に暴れ回る。
うぞうぞで。
うにょうにょで。
ぐちゃぐちゃで。
以下略



207: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/03/30(水) 00:52:58.31 ID:QNTrEY900
「そこはほら、あたしって兄貴ラブなキャラで売ってるわけだし」
「その設定まだ生きてたのかよ……」
「何だよ兄ちゃん、気持ち良くなかったのか?」
「ノーコメントだ」
「あたしは気持ち良かったぞ、結構」
以下略



208: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/03/30(水) 00:56:01.00 ID:QNTrEY900
「何やってんの?」

 と、そこで。よりにもよって、このタイミングで。
阿良々木月火のご登場である。
既に物語は最終章なのだが、僕の人生までそうなってしまうのだろうか。
以下略



209: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/03/30(水) 00:59:23.92 ID:QNTrEY900
「どうせ目を離したら、また逃げるに決まってるからね。火憐ちゃん、ちゃんと見張っててよ」
「任せとけ!」
「任せんな! ていうか月火ちゃんも、見てたんなら止めろよ! 只事じゃねえぞ、これ!」
「ところで『只事』と『兄貴』って、漢字で書いたらそっくりだよね」
「目のつけどころはいいけど、そんなことで僕の話を逸らすんじゃない!」
以下略



210: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/03/30(水) 01:02:53.24 ID:QNTrEY900
 物凄く痛いところを突かれてしまった気がする。
常々自分が口にしていた台詞ではあるけれど、いざ言われる立場になってみると、これは非常によろしくない問いかけだった。
イエスと答えても、ノーと答えても、どちらでも詰みになってしまう。
決して罪ではないけれど。

以下略



211: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/03/30(水) 01:05:24.31 ID:QNTrEY900
 そうしてまた、どたばたとした音が、部屋に響き渡ることになってしまった。
さて、ここから先のことは、敢えて伏そうと思う。
病に臥せった僕が語るには、些か荷の重い話だから。

 さてもそんな風にして。
以下略



212: ◆/op1LdelRE[saga]
2011/03/30(水) 01:08:15.65 ID:QNTrEY900
 どんなに戦い続けても、救い続けても、もう二度と、彼は大切な皆と再会することは叶わない。
どれ程の力を得ても、終わってしまった現実には敵わない。
だけどそれでも、それを理解していても、彼は戦い続ける道を選んだ。
救われない世界を、少しでも減らす為に。
救われる世界を、少しでも増やす為に。
以下略



213: ◆/op1LdelRE[sage]
2011/03/30(水) 01:11:42.27 ID:QNTrEY900
ということで、これにてようやく終了です。
長い間お付き合い頂いた方に感謝を。
書き上げられたのは皆様のおかげです。

結局ファイヤーシスターズと忍さまが美味しいところ皆持ってった感がありますが……
以下略



214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/30(水) 01:14:55.46 ID:4ujcd5oM0
阿良々木には頑張ってほしい!なにわともあれ>>1乙!


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