過去ログ - 【俺妹SS】俺と妹が夫婦なわけがない!
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30: ◆NAZC84MvIo[sage sage]
2011/03/24(木) 16:31:19.74 ID:4q2LWz3W0
「んじゃ、今日は俺の部屋を使ってくれ」
「ワオ!!じゃ、一緒に寝るんだ?」
「バカいうな!」
「違うよ〜キリノとキョウスケおにいちゃんがって意味だよ〜」
「んなっ!?」

俺をからかうこの少女はリア・ハグリィ。世界でも期待される陸上の選手だ。
何故そんな奴が我が家に居るかと言えば非凡な妹様の人脈以外に理由はない。
桐乃は中学三年の時に陸上でアメリカに留学していた経験がある。
リアはその留学していた時のルームメイトで仲も良い。桐乃曰く「妹みたい」だとか。
まだ両親が健在だった頃、うちにホームステイしたこともあり、
その時から何故か俺に対して好感度MAXで接してくる人懐っこい女の子だ。

「夫婦なのに一緒に寝ないの?」
「リア、アメリカの常識で語るんじゃない。
 それにそもそも桐乃のベッドも俺のベッドも一人用だ」
この家に住んでる人間は今や二人だけなのだから空き部屋くらいあるんだが、
いくら友人だとしても両親の部屋に泊めるのにはまだ心理的な抵抗があったので、
寝る時には俺の部屋を使わせることにしたのだ。
秘密のコレクションは避難済みだから見られて困る物もないしな!

「ふ〜ん、まいっか!」
「それで今回は何しに来たんだ?桐乃へのリベンジは済んでただろ?」
「二人に会いに来たんだよっ♪」
「おいおい、そんな理由で気軽に海を越えてくるなよ、まったく」
「キョウスケおにいちゃんに言われても説得力ないよ?」
「ほっとけや!!」
「ほっとけないよ〜。ハイこれ!!」
「なんだこりゃ?」
ニコニコと馬鹿でかい旅行カバンのようなものと小さな箱を取り出した――

「けっこんのお祝いだよ♪」
「へ?、ああ、ありがとう・・・」
小さな箱の中にはペアのマグカップが入っていて、二つとも名前が彫ってある。
だがカバンの方は空っぽだ。

「なんでこっちは空なんだ?」
「キョウスケおにいちゃんがまたキリノを追っかけてくる時にいるでしょ?」
「おいおい、まさかこのカバンがプレゼントかよ!」
しかも桐乃を追いかける前提って俺、この子の中でどんだけシスコンなんだよ?

「そーだよ!キリノにはキリノ用のプレゼントがあるし!」
「そらまた準備のいいことだな。このマグカップなんていつ用意したんだ?」
それぞれへのプレゼントなら前もって用意していた可能性もあるが、
このいかにも新婚さん仕様のペアのネーム入り食器なんてすぐ用意できるものなのか?

「俺と桐乃が籍を入れたこといつ知ったんだ?」
「キリノが教えてくれたんだよ、けっこう前に」
「ふ〜ん・・・・・、桐乃には何やったんだ?」
「スパイク」
なんでわざわざ?あいつなら人から貰わなくたって自分のスパイクくらい持ってるだろう。

「陸上、辞めさせないよ」
「・・・辞めてるわけじゃねーだろ?」
リアのこんな表情は初めて見る。なんか怒ってるみたいだ。

「桐乃の部屋に泊まれば良かったじゃねーか。ひょっとしてケンカしたのか?」
引っかかってた疑問をぶつけてみる。
なんで桐乃は自分の友人なのに自分の部屋に泊まることを了承しなかったんだ?

「欲しいものは手に入ったからって、陸上辞めるなんて言ってたから・・・」
「はぁ?なんだそりゃ?」
以前と比べて陸上に力を入れなくなった理由は時間と金の問題だったはずだ。
その証拠にバイト代が出るモデル活動の方は、以前より頻繁にやってるらしい。

「キリノは嘘ついてる・・・・しただけじゃ・・満足してない」
聞こえん。はっきり言いやがれチクショー!

「はぁ、まあ原因はどうでもいいけど、帰るまでには仲直りしておけよ?」
「どうでもよくないっ!!!
 キョウスケおにいちゃんのバカ!!」

涙目で思いっきり怒鳴るリアの顔が昔の記憶を呼び起こした――
この表情、ずっと昔俺と桐乃の兄妹仲が良かった頃、
“俺の為に怒った桐乃”の顔そっくりだ――


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