過去ログ - 【俺妹SS】俺と妹が夫婦なわけがない!
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42: ◆NAZC84MvIo[sage sage]
2011/03/29(火) 21:33:09.05 ID:j6M4zgJw0
――どうしてこうなった

桐乃に言われて出てきた手前、さっさと家に帰る気にもなれない。

「田村屋にでも行くか・・・」
このささくれ立った心をなだめてくれるのは、あの雰囲気しかないだろう。
しかし正直それはどうなのかと思いながらながら近所をブラブラしていたら
見慣れた坊主頭の男が目に付いた―ー

「お?あんちゃん久しぶり!」
「よう、ロック、ちょうどいいところに来た。今ヒマだろ?ちょっと付き合え」
「へ?ちょ、ちょっと待ってくれよ!イテテ」
話しかけてきた麻奈実の弟の耳をすれちがいざまに引っ張りながら強引に連れて行く。
行き先は近所のゲーセン――かつて桐乃が親父に趣味の品々を咎められた時に
ここの太鼓の達人で派手に暴れていたっけ――

「百円出すかお前が殴られるか選べ」
「あんちゃんひでえよ!?」
今時、パンチングマシーンの前で堂々とこんなカツアゲする奴も珍しいだろう―

「冗談だ」
財布から小銭を取り出しマシンに投入し、グローブを着け思いっきり的に向かって拳を振りぬく。
出た記録はたいしたものじゃないし記録を狙ってたわけでもない。
ただムシャクシャしたこの気持ちをどうにか落ち着かせたかっただけだ。

「ヒュ〜、あんちゃんかっけー!」
「茶化すな」
「なんだよ〜なんでそんな不機嫌なんだよ〜」
「・・・・・別にたいした事じゃないさ」
こいつに話したって仕方がない、そもそも話すような事じゃない。

「はぁ〜、去年の姉ちゃんみたいだ」
「は?何のことだ?」
「なんでもない、たいしたことないって暗い顔で言われても
 説得力ってぇもんが足りない!・・・っつー感じ?」
「そりゃそうだな」
俺が今まで桐乃や黒猫の面倒を見てきた事の中には、
素直じゃねぇあいつらに対して半ば強引にしてきたこともあったな――

「それにおれ、あんちゃんがそんな不機嫌そうにしてるところ初めて見てる気がする」
「そうか?そうでもないと思うが・・・・・」
「――やっぱおじさんたちが居なくなっちゃって大変?」
「いや、もう慣れたさ」
そう、慣れたはずだ。桐乃と二人だけの生活にも、それに伴う責任にも――

「そういやお前は聞いたのか?」
「へ?何を?」
俺があの両親の実の息子じゃなかった事。そう聞こうかどうか迷っていたら

「ああ!あんちゃんに姉ちゃん以外の彼女がいる事は知ってるぜ!」

なんかドヤ顔で変な発言してきやがった。

「麻奈実以外ってどういう意味だ!?」
「いやー、やっぱあんちゃんはモテるんだなーって!
 あ、でも誤解しないでくれよな!?
 おれがあんちゃんのこと兄貴みたいに慕ってるのに姉ちゃんは関係ないからさ!」

どうしてそうなる?
噛み合わない会話に脱力しながら頭を抱えていたら、何故か笑いがこみ上げてきた。

「な、なんだよあんちゃん!」
「や、やっぱお前はバカでいいなと思ったんだよ。お陰で和んだわ」
「ヒデー!!なんかヒデーよあんちゃん!!」
「気にするな、それじゃあな」

背後でなにやらわめく弟分を尻目に家路に着くことにした。


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