過去ログ - 番外個体「学校に行ってみたいなぁ……」 冥土帰し「よし任せろパートU」
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418:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/15(金) 23:12:41.35 ID:tHhDgr7Jo
番外「あ、あの……」

 一方通行がミサカの横を素通りし、寝室に続くドアノブに手を掛ける。ミサカは振り向けない。
それ程まで一方通行の顔は冷たかった。無愛想なのではない。それはまるで拒絶されてるような印象。

番外「………………ぁ」

 なんで? どうしてこんな事になったの……? ミサカはただ――

 胸には枕を抱き、左手には一方通行から貰ったカフェラテ。しかし、それも今は生温く、表面の水滴がポタポタと枕を濡らしている。

番外「ミサカは言いたかっただけなのに……」

 一方通行はドアの向こうへ行ってしまい、もう見えない。
ミサカも彼を追い、空いた右手でドアノブに手を掛けるも、その先に進めない。進んでいいのか分からなかった。

 心理定規、あなたの言ってた事は嘘だったの……?

心理『あの人だってあなたと同じ。あの人はきっと分かってくれるから』

 ふと疑いそうになるも、あの言葉が胸に響く。あれは嘘じゃない。ドアノブに掛ける右手に再び力が篭る。

 一瞬でも友達を疑うなんて、ミサカも馬鹿だな。本っ当……馬鹿なんだから……。


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