過去ログ - 番外個体「学校に行ってみたいなぁ……」 冥土帰し「よし任せろパートU」
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429:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/16(土) 00:25:48.24 ID:CpdVzVIso
 心理定規の言っていた事は本当だった。一方通行もミサカと同じ……迷っていたんだ。
一方通行は過去の過ちから解き放たれてはいない。同じDNAマップから生み出させたというだけで、その矛先はミサカにも向けられていた。
それは誰にも理解できないほど重く苦しいものだっただろう。きっと、全てを救っても死ぬまで悔やみ続けるんだろう。

 叶うものなら、その束縛から助け出してあげたい。だけど、ミサカには何もできない。自分を赦せるのは自分だけ。

 それなら……せめて、ミサカが傍にいてあげよう。

 あなたの重荷を、ミサカも一緒に背負ってあげよう。

番外「……ねぇ、一方通行」

 沈んだベッドで、ミサカはそっと呟くようにその名を呼ぶ。それは名前ではなく、能力名。
本当の名前なんて知らないし、どうだっていい。ミサカだって名前なんて元々必要なかったのだから同じ事。

一方「あァ?」

番外「ひとりで無理しなくてもいいんだよ?あなたが辛い時も苦しい時も……ミサカが一緒にいてあげるんだから」

一方「そォか……ふたりで、か……」

 そう言って、ふたりの顔は夢のように近づいていった。今度は遊園地よりもずっと長いふたりだけの時間が流れる。
それはミサカがずっと待ち焦がれれたもの。それは――

 今以上の幸せ。それを掴むために、ミサカは今、大きな1歩を踏み出す――


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