過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:24:59.02 ID:E48WuV4go

「――こいつの安全を確保した後ならば、最悪お前に身柄を預けても構わん」

「……何かっこつけてるんですの? そんなこと頼んでませんわ」

「頼む」

 少女の非難するような視線を無視して、フィアンマは懇願する。
 それを受けて魔術師は一度黙った。
 一瞬の沈黙の後、彼女は息を吐いて、

「……毎回毎回暴力的な手段での解決というのは気が進まないのですが」

 そう言いながら、刀の柄に手をかける。

「どのような状況下であれ、私のやるべきことは変わりません」

 魔術師が臨戦態勢に入る。
 それは別に分かりやすい殺意だとか悪意だとかを発したわけではない。
 まして行動として刀を引き抜いたわけでも、何か不自然な行動をとったわけでもない。
 だというのに、この威圧感。
 それなりに場数を踏んでいるはずの少女の喉が一瞬で干上がり、フィアンマも額を汗が伝うのを感じる。
 聖人。
 『神の子』と似た身体的特徴を持ち生まれたことで、その力の一端を手にした怪物。




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