過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:26:32.15 ID:E48WuV4go

「"salvare000"」

 聖人は『名乗った』。魔法名、己の魂に焼印した、力を手にした理由を。
 その事実にフィアンマが身をこわばらせ、再び左手を動かして何かしらの術式を発動するよりも早く。
 聖人は跳んだ。

「ッ!?」

 一歩目で最高速度に到達した聖人は、
 フィアンマ達の頭上を軽々と飛び越え、表通りへと躍り出た。

「な……」

 絶句したのはフィアンマ達だけではない。
 表に点在していた黒服達も、突如として空から落ちてきた女に驚きの目を向ける。
 その中でただ一人平静を保つ聖人は、黒鞘を緩く構えて一言だけ警告を発する。

「無用な暴力は好みません。投降してくだされば、こちらとしても助かります」

 無論、そんなものに応じる黒服達ではない。
 その戦意を受け取ると同時、一斉に銃口を彼女に向けた。
 だが、無論そんなことを許す聖人ではない。
 その戦意を受け取ると同時、まず嘆息した。

 その後に続くのは、説明する価値もないほどの圧倒的な蹂躙。
 爆音は無い。銃声も無い。悲鳴も絶叫も無い。
 響くのはただ鞘で黒服達が撃たれる音、洩れるのは短い呼気のみ。
 聖人は手加減に苦心しながらも、的確に黒服達の意識を刈り取っていく。

 二人が路地から出た頃には、とうに聖人以外の暴力性は排除され尽くしていた。






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