過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/06/06(月) 02:27:27.07 ID:E48WuV4go




「……恩に着る」

 周囲の様子を確認してから、フィアンマはゆっくりと聖人の方へと歩いて行く。
 敵意はない。当然親しい間柄でもない。即ち、投降するために。
 しかしそのゆっくりとした歩みは、背後からの物騒な物音で止まる。
 フィアンマは首だけ後ろを振り向けば、こちらに銃口を向ける少女と目が合った。

「止まりなさいな」

「何のつもりだ」

「言っているでしょう、そんなこと頼んでいないと」

「……だが、こいつの協力が無ければどうするつもりだった」

「あなたが誰とどんな約束をしたかとか、そんなこと私には関係無いでしょう?」

 嘆息して、フィアンマは少女へと向き直る。
 言葉を探すように瞼を下ろして一考してから、宥めるような調子で口を開いた。

「第一見たはずだ、あいつの強さを。俺様とお前、二人掛かりでもまず敵わんだろう」

「それでも先は抗ったでしょう? やはり約束を気にしているのでは無いですか」

「……」




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