過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
↓
1-
覧
板
20
148
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage saga]
2011/06/06(月) 02:42:40.93 ID:E48WuV4go
「こんなことならば、最初から貴方に」
「もういい、黙れ」
「でも」
「似合わんことをさせるなするな。面倒だからもう止めてくれ」
沈んだ表情で、それでも少女は頭を上げる。
そのまま気まずい沈黙がその場を満たした。
聖人は何も言わず、少女はただ目線を伏せ、フィアンマは重ねて息を吐きながら頭をかいた。
本当に、こういうことは似合わないのだが。
「……乗りかかった船だろう。そもそも俺様はいつだって降りることが出来た、お前にどうこう言われる筋合いは無いよ」
視線を横に逃がしながら、どこか突き放すようにフィアンマは言い放った。
その台詞を受けて、少女はきょとん、と虚を突かれたような表情を浮かべる。
彼女はそのまま小首をかしげ、
「……それって、励ましているつもりですの?」
言って、笑った。
言わせておいて笑うなとフィアンマは思ったが、そう言ったところで主導権を取り返せるとも思えない。
何かもう、色々と諦めてしまえた。
最早振り回されることにも慣れてしまったし。もうそれでいいかと、心のどこかで妥協してしまった。
おかしなことに、それは笑みを伴う妥協だったのだが。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
414Res/270.92 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1300905079/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice