過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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259:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/10/04(火) 01:08:34.47 ID:VeVfGtm4o


 『薄明かり』
 古くはイギリスで発足した、『黄金』系の流れを汲む魔術結社。
 とはいっても、その色に強く染まっていたのはごく一時期。
 現在の薄明かりには『黄金』の影響はほとんど見られない。
 それどころか、ただの魔術結社としても極めて害の薄い、とてもささやかな存在だ。

「有り体に言ってしまえば、何でも屋だな」

「何でも屋?」

 怪訝な顔をするフィアンマに青年は頷いて、

「ロシアに占星施術旅団って魔術結社があっただろう。アレの規模が小さいヤツだと思ってくれれば良い」

「……その名前は、つい最近聞いた気がするな」

「そういえばまだ名を変えて活動しているんだったか。まあそれはいいんだ」

 青年は椅子を立って、古ぼけた机に備え付けられている引き出しから一枚の写真を取り出す。
 それをフィアンマの眼前に放って、話を続ける。

「ここの近くにある小さい集落だ。俺達の活動は、主にここのお助け業務」

 フィアンマは写真に視線を落とす。
 真新しい写真だ。当然カラーで、おそらくは航空写真だろう。
 写っているのは山の合間にある小さな集落。
 どう見ても住民の数は四桁に達しないであろう、ごく小規模なコミュニティ。

「他にも似たような集落がいくつかあるんだ。俺達はそこで発生した問題をこっそり解決してる」

 例えば地震や土砂災害などを最小限の被害に止めたり、悪霊など、魔術的な怪物を討伐したり。
 そんな、平和的な目的で魔術を行使してきた魔術結社。



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