過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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(福岡県)
[saga]
2011/04/07(木) 23:14:12.74 ID:dEtouHOE0
「ッ、なんだ、この路地!?」
少年は路地を走っていた。
先ほどまでと同じ路地だ。
「とりあえずさっさと大通りに出てから人混みに紛れよう」
そう思ってから、もう何分も走り続けている。
正直、この辺りの地理には明るくない。だが、そう複雑な道では無い筈だ。
それなのに、一向に出口は見つからない。
「くそっ! 一体どうなって……」
「『Opila』――最も良く使われるのは『人払い』としてだが」
声は、立ち止まった少年の背後から。
威圧するようにゆっくりと、フィアンマは歩を進める。
「本来は『領地』『遺産』等を意味するルーンだ。まあ、諸説あるのだがな」
「……、何を」
「そして、魔術的な意味は一つ。『内』と『外』を区切るということ」
言いながら、フィアンマは手近な壁に『Opila』を刻む。
正方形を斜めにし、その下二辺が最下部の頂点からはみ出した図形のような文字。
文字が完成した瞬間に、少年は奇妙な違和感を覚えた。
同時に、その違和感と同じものを今まで受け取っていたことにも気付く。
「イメージは『壁』だ。壁の向こうに興味など沸かんし、それを越えようとも思わん」
「壁……」
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