過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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379:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/17(日) 18:57:39.13 ID:lrtfG9Nzo

「……さすがはミサカが見込んだ男ですね、とミサカは素早く掌を返します」

「俺様は先の視線を忘れんぞ」

「視線や表情で人の真意が汲めると思ったら大間違いです、とミサカは苦しい言い訳を行使します」

 言いながら17203号は盛大に視線を逸らす。
 果たして本当に大間違いだろうかと思うフィアンマだったが、追及する気にもなれず嘆息した。
 そのまま辺りをぐるっと見回し、軽く安全を確認する。

「それでミサカ、まだ愚痴は続くのか」

「ご要望とあらばいくらでも続けますが、とミサカは脳内でプロットを組み立てます」

「いらん」

 それはとても残念です、と真顔で告げるミサカ。
 といっても元々表情の変化が薄いからでは無く、その言葉が半ば社交辞令染みたものだったからだろう。
 フィアンマとしても、いつまでもこんなところで時間を浪費するつもりは無い。

「それより、最後に一つ聞いて良いか」

「なんですか?」

「お前の姉妹は世界中に散っていると言っていたな。――学園都市には?」

 だから簡潔な質問だけ投げた。
 ミサカは一瞬の間を空けて返事を返す。

「数名いますが、それが何か? とミサカは怪訝な表情で訪ねます」

「インデックスと呼ばれる白い修道服の少女のことを、知っているか」

 ただ漠然とふらふらとしていて時間を浪費していても仕方がない。
 だからこそ必要最低限のけじめを付けて、この旅は終わりにしなくてはならない。
 彼には成すべき事があるのだから。
 ヒントは世界中に散らばっていても、答えは最初から彼の中にしか無いのだから。



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