過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/04/16(土) 23:19:01.98 ID:jsJ9EfJ90




 そして、更に時は流れ。

「7、8……、こんだけあれば十分だろ」

 溜まった給金を数えて、青年が言う。
 それを聞いた少年は床にしゃがみ込み、大きく息を吐いた。

「おー、んなことしてる暇ねえぞ。さっさと医者に連れて行かねえと」

「分かってるけど、疲れた……」

「ま、良いとこ育ちの坊ちゃんにしちゃ頑張った方だわな」

 へたり込んだ少年の頭を軽く叩きながら、青年が笑う。
 その膝を後ろからフィアンマが軽く蹴ると、成す術も無く彼は足元から崩れ落ちた。

「う!? てめっ、なにしやがんだコラ」

「余裕があるように聞こえたんだがな」

「……あんだけ働いて余裕があるわけねえだろうが」

 小馬鹿にしたようにフィアンマが笑う。少年も笑う。
 青年はややむっとしたような表情を返すが、ため息と共にそれを引っ込めた。

「そういや、あんたにも世話になったな」

「何の話だ」



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