26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/03/24(木) 22:41:07.53 ID:VM0nDOuDo
木山「それで、どうだった?」
佐天「…………」
木山「そうか……しかしそうなるともう……」
佐天「わかってます」シュル
シュルシュルと服を器用に脱いでいき、用意してあった寝巻きに着替える佐天涙子
恥じらいもなく人前で脱ぐなんて、少し前に噂になった妖怪脱ぎ女とはこの子のことなんじゃないかと思う。
……ん?あぁ彼女と私がどうして一緒にいるのかか。
カエル顔の医者から、この子をよろしくといって膨大な書類とともに預かったから。
書類というのは、初春飾利の拉致についての書類だった。
彼女の通う柵川中学校というよりか学園都市にとって初春飾利という者は
【帰省中】という事になっている。
彼女の寮の荷物も綺麗さっぱり全て、髪の毛一本にいたるまで無い。
本当に帰省したかのように。
カエル顔の医者が書類と一緒に佐天涙子をよろしく頼むね、と言った瞬間に理解した。
彼はこう言いたかったんだと理解した。
彼女達を助けてあげて、と。
木山「(幻想御手といい乱雑開放の件といい、この子たちとはよく縁が合うな)」
木山「(初春さんを拉致したのは佐天さんを抑えるための人質という線が濃厚だろう)」
木山「(それに、拉致した相手からの交渉が無いところを見るに時間稼ぎでもある──)」
木山「(もしかするともう……)」
木山「(いや……、絶対に助けるさ……絶対に)」
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