過去ログ - 女「君は、音楽の魔法を信じるかい?」
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52:“青年”の世界 ◆ZoaEhxgi7I[sage]
2011/03/28(月) 01:10:06.91 ID:SY06P/910

そうして、

駅“西口”で佇んで、着の身着のままの逃亡生活をするのがこの青年。


ポケットから煙草を取り出し、咥え、ライターで火をつけた。


家族も仲間も、青年にとって唯一無二の存在だったが、

流石にもう、どっちの復讐もする気にはなれなかった。


2回の喪失により、彼の心は折れて、完全に空っぽになっていた。

もはや彼の心の中には、空気より軽い何かしかない。


ただ頭の中まで空っぽではなかった。頭まで真っ白なら、すぐに追跡者に捕えられるだろう。

マフィアの世界では、裏切者や逃亡者が許されることは、決してない……


彼には計画があった。海外への高飛びだ。

生きる残るため、追っ手の届かない世界の果てへ。

1人で逃げていく。


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