過去ログ - 美琴「私が一万人以上殺した、殺人者でも?」
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104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/27(日) 21:13:51.57 ID:/Fwu0hYwo

 美琴の言葉に、上条の思考が固まる。


 殺人者?


 一万人?


 少女の口から出た言葉の意味が分からず、上条は目の前の少女に訴えかけるような眼差しを送った。

 そんな上条を見て、美琴はクスリと笑いを漏らす。
 それは、まるで、当然自分に手を差し伸べる存在などいやしない、とでも言いたげな笑いで。

「助けてくれた事は本当に感謝してる。もし出来たら、いつか十倍にして返すからね」

「え、待っ……」

「じゃあね」

 伸ばしかけた右手の先で、バタン、と勢い良くドアが閉まった。

 それは、まるで拒絶。

 行き場の無い右手を宙にさまよわせ、上条は力なくその手を握り締める。
 去り際、ドアの隙間から覗いた少女の表情が、目の奥に焼き付いて離れなかった。




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