過去ログ - 美琴「私が一万人以上殺した、殺人者でも?」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 14:41:17.32 ID:X5AOPpqso

 そして今日もロンドンの片隅にある、古びた街並みの中でも一際古めかしくこじんまりとしたアパートの一室にて、上条当麻の不幸な一日は幕を開けた。

「いや、何も朝っぱらから不幸な一日と決め付ける事はないよな……」

 我ながらしょうもない事を呟いてるな、等と情けない事を自覚しつつ、上条はのそのそとくたびれた布団から這い出した。
 ふと見れば眩いばかりの日差しが部屋に差し込んでいる。ここの所曇りの日が続いていたが今日は三日ぶりの晴天だ。流石の上条も今日ばかりは何かいい事がありそう、と心を浮き上がらせる。

「そうだ、布団でも干すか」

 何しろ三日ぶりのいい天気である。今日干さなければ明日からまた曇天や雨天に見舞われないとも限らない。空には雲ひとつなく、万が一にもにわか雨で台無し、という展開も有り得るとは思えず、取り込む頃には太陽の臭いを沢山吸った、ふかふかの布団を堪能できる事だろう。
 何だか思考もヤケにポジティブになった上条は、三つ折りに畳んだ布団を両手で抱え、器用に足で窓を引き開けると、ベランダへと足を踏み出した。


 ベランダには既に少女が干されていた。




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