過去ログ - 美琴「私が一万人以上殺した、殺人者でも?」
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170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/31(木) 17:38:06.01 ID:sYlWRZCOo

「…………?」

 ぼやけた意識をふと引き締め、その一帯に目を向けると、街の一区画の灯りがまとめてフッ、と消えた。

 停電? にしては影響範囲が狭い。
 電源やブレーカーの故障なら精々建物一つ分にしか影響しないはず。
 ああ、でもブロックごとの配電設備の故障とかならあり得るのかも、等と考える上条の目の前で、すぐ隣の区画でもフッ、と灯りが消えた。

「…………まさ、か」

 灯りが消失する直前、蒼白い閃光が路地裏を駆け上がるのが見えたような気がした。
 疑いが頭をもたげ、すぐに確信に至る。

「……ッ! 間に合うか!?」

 休んだ事で冷え切った身体に再び熱を入れ、上条の足が跳ね上がった。
 細かい路地まで駆け慣れた街だ。上条がその路地に足を踏み入れるのにものの五分と掛かる事はあるまい。
 そう頭では冷静になろうと呼び掛けるも、馬鹿みたいに心臓を叩き付ける鼓動が収まる事はなかった。




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