過去ログ - 美琴「私が一万人以上殺した、殺人者でも?」
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406:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/01(日) 00:46:01.86 ID:j3QG2qEvo

「ひょっとして私を追っ手から逃がしたり匿ったりしてるのも、下心アリアリでやってんじゃないでしょうね……?」

 ジロリ、と上条をジト目で睨みつける美琴だが、その頬の辺りはほんのり赤く染まっていた。万一それに気付いていればその後の上条の運命は変わっていたのだろうか?

 しかし、実際にはそんな細かい相手の所作などあっさりスルーするのが上条の上条当麻たる所以だったりもする。

「あのなぁ……。そんな思わせぶりな事言って動揺させようとしたって無駄だぞ? こちとらお前相手にそんなボーイミーツガールなラヴイベントなんか最初から期待しちゃいねーからさ」

「…………」

「あれ、何故急に黙ってしまわれますか? 心なしか前髪の辺りがバチバチ言ってますけどー。美琴さーん」

「…………」

 上条としては無理矢理ギャグ方面に空気を持っていこうとしてみたつもりだったが、美琴の前髪のバチバチは激しくなるばかり。慌てて右手を頭に伸ばそうとすると一瞬早くバッチィン、と電撃が伸びてきて上条の右手に突き刺さった。
 あまりの反応のよさにびっくりして手を止めてしまう上条の耳に、なにやら空気が漏れるような音が聞こえてくる。

「ふふ、ふふふふ、ふふふふふふふ……」

 それは、目の前の少女の喉の奥から響いてきているようだった。というか美琴の含み笑いだった。
 上条は美琴の背中から湧き出るドス黒いオーラを幻視した。幻だと分かってるのに何故かそれは妙な現実感があった。

 上条は思った。これひょっとして俺ヤバくね?


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