過去ログ - 美琴「私が一万人以上殺した、殺人者でも?」
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538:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/08(金) 00:14:52.26 ID:NpuZOMhNo

 路地裏にそよぐ僅かな風。
 それは一方通行の肌に触れた瞬間、人一人の身体を簡単に打ち上げ、飛ばす轟風と化した。
 上条の身体は紙クズのように吹き散らされ、宙を舞い、そのままなす術も無く放り出されて、そして。

 ドサリ、と、一方通行の遥か背後の地面に突き落とされたのだった。


 罠はその見た目通り、罠だった。
 針の一本や二本、いや十本だろうと二十本だろうと、上条は踏み砕いてでも乗り越え、その拳を突き刺さんと踏み出したが、

 それは、針みたいなチャチな罠ではなく、人一人を軽く吹き飛ばす爆薬だった。
 ただ、それだけの事だった。


「……いやァ、危ねェ危ねェ。今少しだけど頬にカスってたぞ、ホント」

 明るい調子で呟く一方通行の言葉は、しかし頭から石畳に叩き付けられた上条には届いていなかった。


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