過去ログ - 美琴「私が一万人以上殺した、殺人者でも?」
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854:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 04:28:10.26 ID:aFzbesrCo




「――――ミサカネットワーク上に防護壁を断続的に展開――――正常に終了。


   目標である雷撃の出力低下を確認。と、ミサカは状況を分析し、報告します」



 言葉と共に、上条の隣に突き出される細い手があった。
 それは、鮮やかな紫電を纏い、上条が押し返す雷光へと吸い込まれていく。

 見渡すと、その向こうにも同じく突き出される手があった。
 その向こうにも。その更に向こうにも。その先にも。そのまた先にも。
 膨張する雷光の周りをぐるりと囲むように、その手は――――同じ顔の少女達による紫電の陣は、形成されていた。


 それを全て見渡し――――全て見渡せる余裕が出来ていることに、上条は気付く。
 幻想殺しと雷撃の爆発が、両者の力が均衡していることに、上条は戸惑いを覚える。

       チカラ
「ミサカ達の能力を全て集めても、持たせる事の出来る時間は僅かです。とミサカは実情を吐露します」


 目が合った妹達の一人が、言った。

     オリジナル
「所詮はお姉様の能力の、ほんの一部にも満たない出力です。とミサカは自らの力不足を悔やみます」


 別の妹達が、言葉を紡いだ。


「私達に出来るのは、貴方のサポートと、そして――」

 次に言葉を繋いだ妹達が、ちらりと視線を動かし。
 上条もそちらに視線を動かすと、そこには。



 暗闇に浮かぶ白い影――――超能力者の姿。



「彼の解析までの……時間稼ぎです」


 蒼白き雷光に照らされ、尚白いその相貌を歪ませながら。


 一方通行は、その全ての能力を、それの為に注ぐ。






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