過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]
2011/03/28(月) 23:12:20.28 ID:gqKd6v2y0

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腕時計を見ると、もうすぐ昼休み終了のチャイムが鳴る時間になっていた。

「…そろそろ、戻らねえとな。」
「そうね。」

黒猫の教室訪問サプライズから始まって………今日の昼休みは、俺たちにとってやけに充実してた気がする。
だがもうすぐ、俺と黒猫が初めて過ごした『恋人同士の昼休み』は終わるのだ。そう考えると少し惜しい感じもしてくる。
…まあ、明日からはずっとこんな感じだけどな!


「先輩。明日は、図書室の前で待つことにするわ。」
「了解だ。確か今日はゲー研ないよな?じゃあ、帰りはいつも通り校門の前で。」
「ええ。それじゃあ…」

俺たちは階段の前で何気ない会話を交わして、互いに背を向けて歩き出した。
――が、その直後に俺は黒猫に呼び止められた。

「先輩!」

その声は、昼休み終了間近に発生する独特な雑踏に混じっていてもよく聞こえた。
そして――

「帰りは…なるべく早く校門に来て頂戴。私も努力するから…。夜魔の女王を待たせたら、その代償は高くつくわよ?」


これはもう、こいつが何言いたいのかは黒猫初心者でもわかるよな?
というか、隠れてるかどうかも怪しいレベルだ。

…俺か?
俺はもちろん、自分の中では最高の笑顔で応えたつもりだよ。

「おう!びっくりするくらい速く行くから任しとけ!」ってさ。







これから教室に帰ったら、俺はクラスのヤツらに黒猫のことで尋問されるだろう。
「ホントにあれお前の彼女か?」なんてね。
でもその時は、逆に思いっきり自慢してやろうと思ってる。

見たかお前ら!俺の彼女は、あんなに可愛いんだぜ!

…ってな。

(終わり)



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