過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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◆Neko./AmS6
[sage saga]
2011/03/27(日) 16:31:04.49 ID:4SRjOM3Xo
今年は暖冬の影響からか、桜の開花も例年に比べてかなり早かった。
そうは言っても、まだ朝夕冷え込むこの時期では、ここの桜も三分咲きがいいところだ。
この様子じゃ満開になるのは、月末近くか四月早々だろう。
それでも今日は朝から天候にも恵まれ、春の穏やか日差しに誘われたのか、
家族連れやカップルが何組も見受けられた。
「あやせ、すまねえなぁ。思ってたほど咲いてねえなぁ」
「そうですねぇ。……三分咲き、といったところですか。
でも、全く咲いてないわけでもないですし、満開になったらまた来ればいいじゃないですか」
「また来るって、あやせと一緒に来るのか?」
「当然じゃないですか。……あと、ディズニーシーの方もお忘れなく」
「……何だか俺、あやせに借りが溜まってゆくみてえだな」
「そう思うのならお兄さん、少しでも早めに返してくださいね」
会話の内容はともかく、あやせの顔が何となく微笑んでいるようにも見えた。
桜の花は期待したほど咲いてはいなかったが、どうやら機嫌は直してくれたらしい。
俺の心の帰り支度も、しばらくは取りやめってことだろうな。
俺たちがいる公園は、県民の憩いの場所でもあり、千葉県民なら知らない者はいないだろう。
地元じゃちょっとした桜の名所で、俺のお気に入りの場所でもある。
あやせだって子供の頃から何度も来たことがあるだろうに、
さっきは『ここどこなんですか?』なんて、わざとらしく言いやがって。
それでも弁当まで用意して来てくれたんだから、満更いやだったわけでもあるまい。
「あやせ、せっかく来たんだから、桜でも眺めながら少し歩くか?」
「そうですね。何のアトラクションもないですし、歩くくらいしかやることないですものね。
……それに、そうでもしてもらわないと、お兄さんのお腹が減らないじゃないですか」
あやせのヤツ、ボソボソと呟くように言うもんだから、後の方はよく聞き取れなかったけど、
どうやら俺は有難いことに、今日はあやせの手作り弁当にありつけるようだった。
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