過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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◆NAZC84MvIo
[sage sage]
2011/03/30(水) 11:51:14.49 ID:3FAuO/Vu0
んじゃ、続き書きます。かなり強引なハッピーエンドです
あわてて書いたので粗があるかもしれませんがご容赦を
―――――――――――――――――――――――――
あたしは今、兄貴の部屋にいる。
あたしの部屋と違ってこの部屋に鍵は無いから自由に出入りできるのだ。
特に何かをするわけでもなく椅子に座ってぼーっとしている。
「あれから3ヵ月かぁ・・・」
あの不思議な電話がかかってきてからそれくらい経つ――
長いのか短いのかよくわからない。あれ以来ほぼ毎日この部屋で過ごしていた。
そして今日も同じようにそこに居たら、突然携帯が鳴り出した。
―――――――――――――――――――――――――
「出てくれよ、“俺”」
祈るような気持ちで自分の携帯の番号に電話をかける――
機械的なコール音が鳴り響くので繋がっているのは間違いないはずだ。
プッ
「おお!繋がった!!びっくりしてるだろうがまず話を聞けよ!」
焦って相手が誰なのかなんて確認もせずまくし立てると、聞きなれた声が返ってきた―
『あ、兄貴!?ねぇ兄貴なの!?』
―――――――――――――――――――――――――
突然鳴り出した兄貴の携帯に出てみると、そこから聞こえてきたのは兄貴本人の声
『おお!繋がった!!びっくりしてるだろうがまず話を聞けよ!』
「あ、兄貴!?ねぇ兄貴なの!?」
『なんだ?桐乃か?人の携帯に勝手に出るなよ、そこに俺は居ないのか?』
3ヶ月ぶりに聞く兄貴の声は憎たらしいほど能天気で明るかった。
「い、居るわけ無いでしょ!?だってアンタは・・・!」
・・・・・・・・・・
3ヶ月前、“一週間後の兄貴”から電話がかかってきた。
内容は『交通事故にあってしまうから今日一日家から出るな』という頼み事
あの時のあたしは馬鹿だった。電話の兄貴は『俺をかばって死んだ』と言っていた。
ならば、あたしが兄貴をかばわなければ必然的に兄貴は・・・!
その事に思い至りさえすればあんな事にはならなかったのに、
いつに無く真剣な声で頼む兄貴の言う事を盲目的に聞いてしまった代償は
―兄貴の死―
その事を誰も責めない、あやせも黒いのもでかいのも、両親でさえ。
『悪いのは犯人』口をそろえてそう言った、でも違う。
あたしは事故が起きることを知っていたのだ。それなのに・・・
「な・ん・で!そんなに能天気な声で話しかけてくるのよ!このバカ!!」
この3ヶ月、兄貴を失った悲しみの中にいたのに、いざ兄貴の底抜けに明るい声を聞くと
なんだか無性に腹が立ってきて、散々兄貴を罵った。
こんな会話も、三ヶ月ぶりだ・・・・・
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