過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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◆lI.F30NTlM
[sage saga]
2011/04/02(土) 01:13:32.74 ID:i1LYuYF3o
ドスッ。
音がした。
硬質な何かが、肉を突き破るような、そんな音が。
麻奈実が視線を下げると、自身の腹から赤黒い腕が生えていた。
「やっと……隙を見せたわね……ベルフェゴール」
首を回し、後ろを振り返る。
麻奈実の背中に、黒猫がぴったりと張り付いていた。
ドレスの胸部分は裂け、口からはダラダラと血を流しながら。
そんな状況でも、この悪魔は焦らない。
「残念だけど、その程度じゃわたしは殺せないよ〜」
「ふっ。誰が『これで終わり』だと言ったのかしら?」
笑みを浮かべた黒猫の体が、黒く輝きだす。
終始笑顔を絶やさなかった麻奈実だが、ここに来て表情が変わった。
「いくら悪魔でも、体の内部から高純度の魔力攻撃を喰らえば、タダでは済まないはずよ」
「!? このっ……!」
麻奈実は空いた手で、黒猫を引き剥がそうとする。黒猫は腕を曲げ、麻奈実の体に爪を立て、意地でも離れようとしない。
いっそ首をもいでやろうか。麻奈実がそう思ったとき、彼女の右腕に痛みが走った。
まだ意識のあった桐乃が、その腕に爪を突き立てていたのだ。そして、彼女の体も白く光り輝いている。
「言ったじゃん……。あんたを殺すまでは……殺されても死なない……って……」
「や、やめてっ!」
麻奈実は狼狽した。
声を荒げ、攻撃をやめるよう頼んだ。それを聞き、唇を歪める桐乃と黒猫。
この悪魔がこれだけ困惑している。それは、今から自分達が放つ攻撃は『効果がある』という裏付けに他ならない。
二人の魔力の輝きは、さらに増した。
「「地獄に堕ちろ」」
その言葉を合図に、桐乃の、黒猫の練りに練り込んだ魔力が爆発した。
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