過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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292: ◆lI.F30NTlM[sage saga]
2011/04/04(月) 01:58:53.03 ID:GtLzWZWso
第6巻 第一章より

ブリジット「……あの……この漢字、なんと読むのでしょう?」

京介「これは、『屠(ほふ)る』って読むんだ。――ぶっそうな単語が出てくる台本だな、しかし」

ブリジット「……ありがとうございます、マネージャーさん」

京介「ああ。他に分からないところがあったら、遠慮なく聞いてくれ」

ブリジット「はい」ニコッ


京介(15年ほど前の日本ってのは、ひどい時代だったのかねぇ? ブリジットはこんなにいい娘なのに、
   桐乃やその友達連中は、揃って中身がシュワルツェネッガーみたいなヤツらばかりときたもんだ……)


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第7巻 第三章より

京介「なんでここに? 出版社に就職して編集者になったんじゃ?」

桐乃「あ、もしかしてメディアスキー・ワークスのお仕事でいらしたんですか?」

フェイト「それがね……話せば長くなるのよ」

フェイト「熊谷さんの紹介でMAWの中途採用試験を受けに行って来たんだけど、コネで入社余裕かと思いきや超圧迫|面接《めんせつ》だったの」

桐乃「落ちちゃったんですか?」

フェイト「うう……『会社を辞めてからの期間は何をしていらっしゃったんですか?』って聞かれたから、『御社の新人賞に投稿するためにずっと小説書いてました』って
     面接で答えたの。そうしたら……もの凄い白けた空気になっちゃって……し、死ぬかと思ったわ」

桐乃「小説書くのは就活じゃないんだよバーカっていう意味の空気ですか?」

フェイト「しゅ、就活は就活だってばたぶん! でも、私がしていたのは、つぶしが利かないタイプの就活だったというだけ。
     せめてハロウに通っていれば、面接官の心証も変わったのかなあ……」

桐乃「ふうん、あれからずっと無職なんですね」

フェイト「おかげで借金が百万円を超えました。そろそろ現金の持ち合わせがなくなりそうよ」

桐乃「この前、貸してあげたお金はどうしたんですか?」

フェイト「えへ、FXで溶かしちゃった♪」

フェイト「ほ、ほら、この前ギリシャ問題とかその他諸々で豪ドルが一気に71円まで暴落したでしょ!? あれで私の88円Lがロスカットされてスカーンと大爆死よ!
     糞ポジになる暇さえなく御消滅されたわ畜生! アハッなによこの私をピンポイントで殺しに来たとしか思えない謎相場! ふざけてるの? 死ぬの? 
     1豪ドル100円を目指すって言ったのに! みんな言ってたのに! ウフフ……フフ……これもすべて面接で私を落とした正社員どものせいね。
     あれですべてが狂ったのだから……ククク……」


京介(ここまでひどい話は久しぶりに聞いたな。せめて、『隣の家の少女』(※)並のショッキングな人生にならないことを祈るばかりだ……)



※アメリカの小説家ジャック・ケッチャムの作品。ホラー小説家のスティーブン・キングが本作を高く評価していることで知られ、
 映画版についても「この20年で最も恐ろしく、ショッキングなアメリカ映画」と評されている。



おわり


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