過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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◆Neko./AmS6
[sage saga]
2011/03/27(日) 16:40:14.74 ID:4SRjOM3Xo
長い間、心の奥底に封印していたことをあやせに話し終えて、
俺は肩の荷を降ろしたような気分だった。
そんな俺をあやせは、慈愛に満ちた優しい眼差しで見つめてくれていた。
「お兄さん、何故その話をわたしにしてくれたんですか?」
「何でだろうな。……誰かに聞いて欲しかったのかもな。
……いや、そうじゃねえ。俺はあやせに聞いて欲しかったのかもな」
「お兄さんが正直に話してくれて、わたし、何だかとても嬉しいです」
俺が妹のことを好きだと人前で言ったのは、これで二度目だ。
よりにもよって、その二度ともがあやせだとはな。
兄貴として妹の桐乃には、誰よりも幸せになって欲しいと心から思う。
それと同じくらい、あやせにも幸せになって欲しいと願っている。
「ところでお兄さん、わたし、さっきからずっと気になっていることがあるんです」
「気になっていることって?」
「なんだか、話をはぐらかされているような気がして仕方がないんですが?」
「俺が話をはぐらかしたって、何が?」
「わたし、さっきお兄さんに好きだと、何気なく告白したつもりなんですが……。
気のせいかも知れませんけど、わたしのこと何気なく振ったんじゃないんですか?」
「分かっちまったか?」
「………………」
あやせは一瞬固まったように見えたが、すぐに顔を真っ赤にしてオニギリを包んでいた
ラップだの空のペットボトルだのを俺に投げつけ、口を尖らせながら怒った。
「それって、あんまりじゃないですか?
わたしがお兄さんを振るならともかく、何でわたしが振られなくちゃいけないんですか。
信じられませんよ。大体お兄さんに、わたしを振る資格なんてあるんですか?
今まで散々セクハラみたいなことをして置きながら、どうなんですか?」
手近に投げ付ける物がなくなったあやせは、弁当のおかずのタッパーに手を掛けた。
ラップや空のペットボトルくらいなら我慢できるけど、タッパーはねえよ。
当たり所が悪かったら、いくらなんでも俺だって泣いちまうよ。
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