過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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512: ◆Neko./AmS6[sage saga]
2011/04/17(日) 20:40:13.46 ID:tbBN9wvGo

春休み最後の日曜日、俺はめずらしく早起きして出掛ける支度をしていた。
人と会う約束をしていたからなんだが、そう言ってしまえば元も子もねえか。
俺が今日会う約束をした相手というのが、ブリジット・エヴァンス、なんと十歳。
いくら俺に彼女がいないからって、そこまで守備範囲を広げたわけじゃねーよ。
ブリジットが先日、俺に相談事があるといって電話を寄越してきたのが発端だった。

『……あの、マネージャーさんに折り入ってご相談したいことがあるんですが、
 今度の日曜日にでも会っていただけますか?』

ブリジットとは、俺が加奈子の臨時マネージャーを務めたときからの知り合いだった。
あのときは、桐乃が欲しがっていたフィギュアを手に入れるためにあやせと協力して……。
いや、そうじゃねえ、あやせの策略にまんまと嵌められたんだっけか。
その後、加奈子とブリジットがあやせと同じモデル事務所に入ってからも、
加奈子があやせの言い付けを守り、ちゃんと禁煙しているのか確認するためと称して
あやせに頼まれ臨時マネージャーを引き受けたこともあった。

そんな経緯から俺はブリジットと知り合い、台本の読み合わせや飲物の買い出しなんかを通じ、
彼女とは何かと親しくする機会があった。
と言うわけで、そのブリジットからの相談ともなれば、無下に断るわけにもいかない。
なにも、ブリジットに会うのがいやだってわけじゃない。
美少女小学生から相談事を持ち掛けられるなんて、そうあるもんじゃないしな。
ただ、今回に限っては、会う前から何かいやな予感がして……。

『それで、待ち合わせの場所なんですが……』

ブリジットが電話で指定した場所というのが、近所の中学校近くの児童公園だった。
そのとき既に、俺の脳は反射的に警告を発していた。
なぜ地元でもないブリジットが、あの公園を知っているんだってな。
咄嗟に俺は、秋葉原で待ち合わせないかと逆にブリジットに提案した。
秋葉原と聞いてブリジットは少し慌てた様子だったが、仕舞いには俺の提案を了承してくれた。
そして今日、その日を迎えたわけだ。


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