過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
1- 20
525: ◆Neko./AmS6[sage saga]
2011/04/17(日) 20:49:46.00 ID:tbBN9wvGo

あやせは準備運動を続けながら、ブリジットに優しく何やら語り掛けていた。
その一方で、俺には無表情の顔を向ける。

「よしっ、こんな感じかな。……それではお兄さん、お願いします」
「――って、やっぱそういう流れかよっ。いや、つーか、あやせだってミニスカートだろうが。
 まさか、おまえもブリジットちゃんのように下に何か穿いてんのか?」
「お兄さんに心配して頂かなくてもけっこうです」

だめだ、何か分からんけどあやせのヤツ、スッゲー怒ってる。
一旦あやせがこうなると、誰も手を付けられねえことは既に学習済みだった。
仕方なく、俺はしばらく腕を揉んでからあやせに声を掛けた。

「どうなっても、俺は知らんからな」

俺は足元を確かめてから腰を落とし、あやせのウエストと腰の中間くらいに手を添えた。

「あれ? あやせって、ブリジットちゃんよりも細いの?」
「変態!! お兄さんどこを触っているんですかっ! ブチ殺しますよっ」

あやせに頭を叩かれながらも、俺の手はそのまま。
だって、この情況になったことは偶然でも、俺があやせの腰周りを触ることは必然、だろ。
あやせに手の位置を修正され、俺は再び腰を落としリフトのタイミングを計った。
怒りが治まらない様子のあやせは、俺の肩に手を掛けた後、軽く膝を曲げ一気に……

「あやせっ! タイミングがバラバラじゃねえかっ」
「おっ、お兄さんこそ……しっ、しっかりと持ち上げてくださいよっ」

公園にいる他の奴らから俺たちはどう映っているのかと思うと、俺は哀しくなってきた。
あやせは俺の肩に両手を置いたまま爪先立ちで背伸びをした状態だし、
俺は俺で腰を落としたまま、あやせの腰に手を廻し彼女の胸に顔をうずめていた。
公衆の面前で、誰に憚ることなく抱き合うバカップルといったところか……。
しかも、妙な体勢で。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/717.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice