過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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555:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage saga]
2011/04/18(月) 21:08:39.35 ID:xdevEnjL0

「あ、でもぉ〜、あたし最近糖分足りてない気がするんだよね〜。なんか甘いモノ食べないと、後で口滑らしちゃうかも!?
 うっかりお母さんとかに言っちゃったらヤバいな〜」


…って、なんだと!?


「あーあ、あたし、ポッキーが食べたいな〜」
「お、お前なぁ…俺を脅迫する気か!?」
「脅迫なんてしてないよぉ〜。あたしはただ『ポッキー食べたい』って言っただけだよ?」

もういいよ!そのニヤニヤした顔を見ただけで、お前が言いたいことは十分伝わったよ!
この段階で『ルリ姉の彼氏が妹ゲー買ってたんだよぉ〜』とか親に言われたら、さすがに取り返しがつかねーだろ!!
いや、どの段階で言えば丸くおさまるのかもわからんが………とにかく絶対ダメだ!!!


「見て見て高坂くん!そこにコンビニがあるよ?」
「………。」

こうなってしまった以上、もはや俺に他の選択肢は残されていなかった…。




☆☆☆☆☆


「ありがとうございました、またおこしくださいませ〜」

「…満足か?」
「うん、満足満足。ありがとね!さすが、高坂くんは優しいなぁ〜!あのルリ姉がホレちゃったのも、なんかわかるかも〜!」
「へーへー…そうかいそうかい……………」

結局俺はポッキーだけでなく、ガムやらポテチやら、その他のお菓子も色々買わされてしまった。
今月は小遣いにそこまで余裕なかったってのに…思わぬ出費をくらっちまったぜ………。
しかもお前、『糖分が足りない』って言ってなかったか!?なのに何でポテチ買わせたんだよ!!
…なんて心の中で一人虚しくツッコむ俺をよそに、日向はのん気に買ったばかりの板チョコをつまんでいる。
その様子を見ていたら、思わずこんな質問もしてみたくなるってもんだ。

「ったく………お前は俺を何だと思ってんだ?」
「え?あたしの中での高坂くんのポジションってこと?そうだな〜、高坂くんはぁ〜…」

…おいおい、そんなに迷うことか?それとも…俺には直接言えないようなモンだと思ってるのか?
こっちは軽い気持ちで訊いたのに、こんな風に予想以上に考え込まれるなんて何か変な感じだ。
しかも、そこそこ間が空いたわりに日向の答えは至って超シンプルなもので………。

「高坂くんは、『ルリ姉の彼氏』でしょ?」
「え!?そ、それだけ?」
「それだけ?って……コレって、結構重要な役割だと思うよ?
だってほら、厨二病…だっけ?ルリ姉ってとにかくあんな感じでしょ?あれとフツーに付き合っていられる男の人って、絶対高坂くんぐらいだって!」
「は、はあ…」

黒猫…。お前、妹に結婚の心配されてんぞ………。

「ってことはだな…要するにお前は、俺のことを『すげえ物好き』みたいに思ってるのか?」
「うーん……まっ、そうとも言うかな?…あっ、でもそれだけじゃないよ?あたしにとっての高坂くんはねぇ………」

少し脱力してしまった俺を見たからなのか、慌てて日向が何か付け加えようとしたその時だった。





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