過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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629:チキンと地味子の急展開[sage saga]
2011/04/25(月) 11:01:12.79 ID:lGAVlfkj0


「よいしょ……やっぱり狭いねー」

「だから言ったじゃねえか」

「うん、でも悪くないかも」

「……意味が良くわからんがほっとこう」

「あ〜ひどいよ。それにしても、きょうちゃん逞しくなったね」

「ああ……? まあ逞しくって程ではないけど、成長はしてるからな」

「成長期だもんね、いいな〜」

「いいな〜……って、なんだよ。おまえも成長したいのか?」

「う、うん。女の子には色々悩みがあるんだよ」

「女の子? お婆ちゃんの間違いじゃねーの」

「きょうちゃん、相変わらずひどい……」

「はいはい、さっさと寝ようぜ」

 そう言ってから俺はすぐに眠りにつくことが出来た。
麻奈美もおそらく一緒ぐらいのタイミングで寝たのだろう。

「……ううん、おー、寝たなあ……」

 有り得ないくらいリラックスして寝ていた、とは起きてからわかった。
おかげで疲れもいい感じに取れ、なんだか体も軽い。ちょっと左腕が痺れてるのが不思議だけどな。
もしかしたら我が幼馴染みからは、リラックスさせる何かが発せられているのかもしれない。
さて、その幼馴染みは……。

「まだ寝てるか……気持ち良さそうに寝てるな」

 こいつ、眼鏡をかけたまま寝ちまったのか。
って気付いたら俺の腕が枕にされてるよ。ちょっと重いと思ったのはこれが原因だな。

「ううん……きょうちゃん……」

 ……寝言か。夢の中でも俺を呼びやがって。二人で縁側でお茶飲んでる夢でも見てるのかもな。
十人並みとは前に言ったが、寝顔はなかなか可愛……いかんいかん、寝起きだからか変なことを考えてしまった。

「……きょうちゃん……」

 はいはい、きょうちゃんはここに居ますよー。それにしてもこいつ、本当に気持ち良さそうに――、

「……すき……」

 ……はい? 何か聞き慣れない単語が聞こえたような気が。

「……きょうちゃん……すき」

 鍬? 鋤? 隙? なるほど、夢の中で俺と麻奈美は農業をしている。
そして俺の鋤の使い方が隙だらけだ、と言いたいのだろう。
ハハハ、こやつめ、なかなか愉快な夢を見やがって。

「きょうちゃん……だいすき」


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