過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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787: ◆NAZC84MvIo[sage sage]
2011/05/01(日) 17:07:15.46 ID:fomMeBZw0

「偶然だな、今日はどうしたんだ?」
「えっ?あ、あやせの兄貴?そっちこそ二人でどうしたの?まさかデート?」
「はっはっは、嬉しいことを言ってくれるな!いかにもその通りと言いたいが違う」
「今日の撮影はここであったんだよ。桐乃はどうしてここに?」
「え、あ、あはは!え〜っとね・・・」
特に変な質問でもないと思うのだが、なぜ答えないのだろう。
それとも聞かれたらまずいような事でもしていたというのだろうか?
さっき俺に声をかけてきた二人とも関係があるのかもしれない。

「さっきあそこの奴らに声かけられたんだけどお前の知り合いか?」
「し、知らないよあんなキモい連中っ!」
うわ・・・確かに俺もそう思ったけど、見ず知らずの奴にキモいとか性格わりーぞお前・・・
兄妹二人して軽く諌めるも、桐乃は『急ぐから』とこの場を離れようとするだけだった――


「――待って!!」
それを引き留めたのはあやせだ。ガッチリと桐乃の手首を握り逃がすまじというような様子で

「桐乃、どうして逃げるの?」
「べ、別に逃げたわけじゃ・・・」
「嘘、それは嘘」
断定。あやせは桐乃の言い訳を押し潰すように瞬時に否定をかぶせてきた。

「嘘、嘘、嘘。・・・嘘つかないでよ。・・・だって逃げたじゃない、逃げたでしょ?
 逃げたよね!?なんでわたしに嘘つくの?」
・・・な、なんだ突然この迫力は。これは本当に俺の妹のあやせなのか?
虹彩の消えた瞳に恐怖すら覚えながら恐る恐る声をかける

「あ、あやせ?あのさぁ・・・」
「うるさいっ!!」
「ヒィッ!!」
「お兄さんは黙っててくれます?今はわたしと桐乃が話しているところなので」
「ごめん・・・なさい・・・」
こ、怖い。セリフだけ見ると『わたし、ちょっと怒ってます』くらいに見えるかも知れないが、
実際は違うからね?ポツポツ降り出した雨とあやせの長い髪も相まって
まるでホラー映画の世界にでも迷い込んでしまった気分だ・・・
普段から妹にセクハラ連発して怒らせてる俺だが、こんな怒りは見たことは無いぞ?





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