過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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790: ◆NAZC84MvIo[sage sage]
2011/05/01(日) 17:09:55.63 ID:fomMeBZw0
「き、君っ!」
思いもよらぬ邂逅にセンチメンタリズムな運命を感じつつ話しかける――
アレ?なんか俺妙なこと口走ってる?

「なにかしら?」
振り向いたその少女の目は赤く、頭には猫の耳が生えていた。
何だこれは?俺はいつの間にワンダーランドに迷い込んでしまったのだ?

「その、覚えてないか?つい先日会ったと思うんだが・・・」
「ナンパ?ふっ、調子に乗らないで頂戴。
 この私に人間風情が気安く声をかけていいと思っているのかしら?」
「も、申し訳ない!だが大事なことなんだ。新垣桐乃という女のことで話がある」
非日常という表現がピッタリくるような雰囲気の女の子―黒猫と名乗った―に
あやせが知らない詳しい事情を聞くことにした――



ざっと纏めるとやはりこの子とあのぐるぐるメガネは桐乃の友人らしい。
それも“オタク友達”だということだ。
本人も自分の趣味が大きな声で言えないと思っていたらしく、
趣味の話はネットのコミュニティだけでしていて、そこで二人と知り合ったらしい。
家が近かったこともあり、あの日は三人でコミケに来ていたというわけだ。
学校の友人(=あやせなど)に趣味を秘密にしているという事を知っていた二人は、
出会った様子からそっちの知り合いと察してあの場を去ったという事らしい。
だがあんな怪しい確かめ方だとバレバレだと思うんだけどなぁ・・・

「私から言わせれば自業自得ね、自分の趣味をヘタに隠すからそうなるのよ」
「でも隠してなかったらそれはそれで大変だったと思うんだが・・・」
「違うわ。
 隠していたということは、誰というよりまず自分が自分の趣味のことを見下していたのよ。
 本当に好きなら開き直るべきよ。そう思わないかしら?」
「ん〜まあそういう見方もできるか・・・」
俺自身、シスコンシスコンと周りの連中からからかわれることもあるが、
あやせ至上主義の俺からすればむしろ褒め言葉だしな。

「で、その桐乃の趣味って具体的にどうなんだよ?」
「どう?というと?」
「妹に聞いても『いかがわしいもの』の一言だけで要領を得ないんだよ」
「それは本人から聞いたらどうかしら?取り次いであげてもいいわよ?」
「本当か?それなら頼む!」
「妹さんの為に必[ピーーー]ぇ・・・聞きしに勝るシスコンだわ」
どうなるか楽しみ・・・そう小声でつぶやいた黒猫の声は俺の耳には届いてなかった――




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