過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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◆lI.F30NTlM
[sage saga]
2011/05/03(火) 02:01:13.50 ID:NFJMqSAYo
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時間はちょっとだけ過ぎて、あたしたちは今、電車の中にいます。
電車の中は空いていて、座席もちらほら空いてました。なので、あたし達は二人並んで座席に座ってます。
今日の目的地はちょっと遠いので、これはありがたいですね。
「さて、こっからが少し長いな」
「そうですね。東京を跨いじゃいますからね。でも、車で行くよりはいいじゃないですか。負担も少ないですし」
「そりゃそうだな。俺達はどっちも免許は持ってないけど」
「免許取ったら、どこか連れてってくださいね、せんぱい」
「へいへい」
む、そんなにメンドくさそうな返事をしなくてもいいじゃないですか。傷付くなぁ。
でも、最近わかってきたんですけど、こういうときのせんぱいってメンドくさそうですけど、決して嫌なわけじゃないんですよね。
来年の夏頃なら取ってると思うし、海とか連れてってもらおうかな。五更さんや真壁せんぱいも一緒に。
でも……。その頃には、せんぱいはもう卒業してるんですよね。
と言うか、あと半年ぐらいで卒業かぁ。さみしいなぁ。
部長はどうするんだろ? 何回も留年してるって言ってたし、いい加減卒業しないのかな?
「そう言や、今日のことは赤城に言ってあったりするのか?」
「へ?」
あたしがちょっとセンチメンタルになっていると、高坂せんぱいが話し掛けてきました。
この人はさみしくないのかな?
「どうかしたか?」
「あ、いえ。なんでもないですよ。はは……」
「ふぅん、そっか。で、兄貴には言ってあるのか?」
「まさか。そんなことしたら、お兄ちゃん付いて来ちゃいますよ」
「それもそうだな」
高坂せんぱいはあたしの言葉に納得して、うんうんと頷いていました。
と言うか、せんぱいの中でもおにいちゃんは「重度のシスコン」という認識なんですね。いったい、どれだけ妹話をせんぱいに振ってるんだろ?
「アイツはそういうヤツだもんな。ましてや、相手が俺なんて言ったら、学校で何をされるかわかったもんじゃねえ」
「一気に気まずくなりますね」
「ああ。まず間違いないだろうな」
「そしてすれ違う二人。けれど、心はお互いを求め、より一層意識し合う。やがて自分の本心に気付いた二人は……フヒヒww」
あ、いいなこのシチュ。
もしそうなったら、和解した後はどんなカップリングになるんだろ?
お兄ちゃんが強攻めのせんぱいが弱受け? それとも、空白の期間を埋めるような強攻め×強受け?
いや、もしかしたら無理矢理……フヒヒww。
「おい」
「あいたっ!」
あたしが妄想の海に浸っていると、後頭部に強い衝撃を感じました。
駅前のときとは違い、高坂せんぱいが強めにあたしの頭を叩いたようです。
「いい加減にしとけよ。俺とお前の兄貴はそういう関係じゃないって言ってるだろうが」
「む〜。いいじゃないですか、妄想なんですから」
「どうせやるなら本人のいないところでしろ」
「じゃ、いないところなら何してもいいんですか?」
「……駄目だ」
「え〜。せんぱいのけち」
「ケチじゃない。ったく、お前の行く末が心配だよ……」
もう、またぬか喜びさせるなんて、せんぱいひどい。
でも、さっきの言葉ってなんか……。
「せんぱい。今の言葉、プロポーズみたいでしたね」
「はあっ!? お、おまっ! 何言って……」
「ちょ、ちょっとせんぱい!? 声が大きいです!」
もう! なにをしてるんですか!
せんぱいが急に大きな声を出すから、ほかの乗客の皆さんがこっち見てるじゃないですか!?
ああもう! 恥ずかしいったらありゃしない!
「もう、人目がどうとか言ってたのに、せんぱいも似たようなモンじゃないですか」
「す、すまん。でもよ、瀬菜がいきなり変なこと言うから……」
「そうですか? だって、『お前の行く末が心配だよ……。こりゃ、俺が一生面倒見てやらねえとな』って続くんじゃなかったんですか?」
「違うからね!? 全然! そんなこと! 考えてなかったからね!」
「だから声が大きいですって、せんぱい!?」
言った傍からまた大声出して!? もう、せんぱいの行く末の方が心配ですよ、あたしは……。
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