過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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◆NAZC84MvIo
[sage saga]
2011/05/04(水) 00:03:29.97 ID:iWfXVOwW0
「ふ〜ん・・・それで最近あたしを避けてたんだ」
「当たり前だ!これ以上あやせたんに嫌われてたまるかっ!!」
「もうこれ以上嫌われるなんてありえないくらい、嫌われてると思うけどね」
「もうやめて!!俺のライフは0よっ!!」
先日の約束を破ったらどうなるかなんて想像したくない。なのに桐乃はお構いなしに俺にちょっかい出してくる。
まあ、俺としてもあやせの話を聞けるのは大歓迎なのだが、こうやって会ってることがバレたらと思うと頭が痛い。
「でも失敗だったな〜。あやせがメルルもダメだなんて言うとは思ってなかった」
「テメーみたいなオタクの感覚をあやせたんに押し付けるのが間違ってるんだよ・・・」
「ん〜〜、でもさぁ、親友そっくりのキャラが出てたら見せたくなるでしょ?」
「え?何のことだよ?」
「はぁ?あんた目腐ってるんじゃないの?タナトス・エロス!あやせにそっくりだったでしょ?
ま、まさかあんた、あれだけ言ったのに見てなかったって言うのっ!?」
『ご褒美に貸してあげる』――あの言葉に偽りはなかった。つまりはそう言うことだったのだ。
桐乃に見せられたファンブックには、あやせそっくりのキャラクターが描かれていた――
「こ、こっ、こっ!このキャラが動き回って活躍する話があったというのか!?」
「敵役だけどね。ちなみに声も結構あやせに似てるんだよ」
「ぬぁんっっってこったぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!!」
アニメを見なかったことをこんなに後悔する日がこようとは思ってもいなかった!
「また貸してあげたいけど、あたしもあやせには嫌われたくないからゴメンネ?」
「くっ!くぅっ・・・!悔しいがしかたない!チャンスを逃した俺が悪かったんだからな・・・」
知っていたなら間違いなく見てたとも!!しかし手遅れだ。あやせはあのアニメを見ることも許してくれない・・・
・・・まてよ?そういえばあの時あやせは何て言ったっけ?『純粋に楽しんでるだけならまだ許せました』だったよな?
「・・・・・あのさ、お前あやせになんて言って説明してたの?」
「あやせの兄貴はあやせにそっくりなキャラが出てたからこのアニメにハマったって言っただけだけど?」
「やっぱり俺がこんな目にあってるのはお前のせいじゃねーかよっ!!!」
そんな理由で自分の兄貴がこんなアニメを見てると思ってたら、そりゃ禁止したくもなるわ!!
「なによ〜、あんたがメルルにハマる理由なんてそれ以外ありえないみたいだし、間違ってないでしょ?」
「な、なんだよそれ」
「べっつに〜?どうせ皆にはつまんない子供向けアニメにしか見えないんだって、よーっくわかっただけ」
・・・そうか、こいつは純粋にメルルが好きなんだよな。
そりゃあやせにそっくりなキャラがいたことも、あのアニメを楽しめた理由の一つだろうが、
それだけが理由なら全話通して見る必要もないし、あんなに熱く語れるはずもないよな・・・
「いや、その・・・すまん」
面白くなかった。いや、俺には面白いと思えなかった。これは事実だからしかたない。
だがそれでも俺があのアニメを見るならば、『それ』が理由であると説明するのが一番無理がない。
桐乃は桐乃なりに俺のことを考えていてくれたのか・・・?
「もういいって、そのかわり今日はたっぷり付き合ってもらうから」
「ケータイ小説の為の取材だっけ?」
「そ、今日のことはあやせにも話は通してあるから安心していいからさ」
「ヘイヘイ、それじゃ行きますか」
冬も近い寒空の下、何の因果か俺は桐乃と渋谷の街を見てまわったのだった――
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