過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.9
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◆NAZC84MvIo
[sage saga]
2011/05/04(水) 00:04:23.58 ID:iWfXVOwW0
そんなこんなで桐乃や黒猫たちに振り回されている日々を送っていたところ、
ある日あやせからとんでもない頼み事をされたのだった――
「お兄さん、ご相談があります」
「はい!なんなりと!」
「も、もう何のマネですかっ!?」
「ふっ・・・忘れたのか?俺はあやせの頼みなら何でもきいてしまう男なんだぜ?」
「ふ、ふざけるのはやめて真面目に聞いてください!」
「わかったよ、どうしたんだ?」
桐乃との無許可接触禁止令を出してから、あやせは俺を無視することがなくなった。
理由は桐乃を俺から守る為らしい。
もともと俺が桐乃と話をするのはあやせのことを知る為であって、
あやせ本人と話が出来るなら桐乃と仲良くする必要なんてない。
ならばあやせが俺の相手さえしてれば桐乃と俺との接点なんて必要ないのだ。
流石に露骨にそんなことは言えなかったらしいが、桐乃があやせにそういうニュアンスを伝えたところ、
俺があやせに無視されるということはなくなったのだ。
なんにせよラブリーマイエンジェルとまた顔を見て話が出来るようになったことは凄く嬉しいので、
細かい事情なんてどうでも良いってのが本音だけどね。
「その前に一つ聞きたいんですけど、この前の桐乃の取材ってなんだったんですか?」
「あ?ああ、なんかケータイ小説書く為に色々見てまわりたかったんだと。
女の子一人じゃ物騒だってことで付き添いを頼まれたんだよ」
「それはわたしも桐乃から聞いてます!具体的にどこに行って何をしたか聞いてるんです!」
「どこで何をって・・・渋谷ぶらついて店見てまわって買い物したくらいだぞ?」
「本当にそれだけですか?」
「ああ、あやせに誓ってやましいことなど一つもない!」
「もう!なんでわたしに誓うんですか!?」
「俺の天使だからな。それより頼みって何なんだ?」
照れたようにほほを少し赤らめながら口を〜←こんな風に結んで俺を睨むあやせたん(←カワイイ)
お前のためならどんなことでもやっちゃうよ?さあなんでも頼んでみなさい!
「遠慮しないでいいって!俺はあやせを悲しませるようなことだけは絶対にしない。
いつだろうと、どこだろうと、どんな時だろうとあやせの味方だぞ」
「・・・・・ウソツキ」ポソッ
「ん?何か言ったか?」
「・・・何でもありません」
「そうか?言いにくいなら紙に書いて渡してくれてもいいぞ」
「そしたらその紙をどうするつもりですか?」
「ラミネート加工して大切に保管するに決まってるだろ」
「バカじゃないですか!?」
「ハハハ、まあいいから言ってくれよ。俺はあやせの頼みを聞くことが生き甲斐なんだから!」
冗談で雰囲気をほぐしながら(いや本当は全部本気だけどね?)もう一度たずねる。
あやせは優しい子だから頼み事するのにも躊躇しちゃうんだよな。
「じつは、その・・・すごく言い辛いんですけど・・・」
「うん」
「お兄さん・・・わたしの彼氏になって下さい・・・」
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