過去ログ - ミサカ「いただきます、だよ!」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国)[saga]
2011/03/27(日) 00:12:14.36 ID:mcrF5brAO
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亜弥「ふふふーん、ふふーん」

街をスキップしながら行軍する少女。
彼女の浮かれている原因は、芳川と呼ばれた女性にあった。

亜弥「おっこづっかい、やふーい!」

絵本を買うお金を貰ったのだ。
新しい絵本を手に入れられるとなれば、喜ぶのが彼女なのだ。

周りの訝しげな目線には気付く事無く、お気に入りの古本屋にたどり着く。
それは科学の進んだこの街にどこか相応しくない、古ぼけた建物だった。

彼女は横開きの手動ドアを開け、大きな声で挨拶をした。

亜弥「おじさん、また来たよ!」

店主「おぉ、亜弥ちゃんかい。こりゃまた今日もご機嫌だね……臨時収入かい?」

亜弥「うん、絵本見ていいかな!?」

店主「どうぞ、好きなだけ見てって構わないよ」

ニッコリとした笑みを返す、初老の男性。
レジの前で椅子に座って本を読んでいたようだ。手で奥を差し、自分はメガネをあげ直して再び書に目を落とす。

少女は既に大量の絵本に目を奪われていた。


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