177:伊吹 ◆fJ3KTPFnIUC/[saga]
2012/05/02(水) 23:43:07.19 ID:6CiGo+lAO
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黄泉川「もう来るなじゃんよー?」
亜弥「連れてきたのは黄泉川お姉ちゃんなのに……」
放課後の時間になって、漸く街へと解放される。
窮屈ではあったが、彼女にとっては有意義であった。
亜弥「……大人って、やだな」
自分のやりたい事すら自由に出来ないのは、とても煩わしいだろう――と彼女は結論付ける。
そういう意味では、黄泉川もまた、彼女にとっての弱き者であった。
街を練り歩きながら、通り過ぎていく人々を眺める。
学生や、大人たちが歩いていた。
亜弥には、それらが全て、鎖を引き摺っているような印象を受ける。
手に足に枷を嵌めた人々の中、彼女は自分の手のひらを見て――一際強く決意したのだった。
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