181:伊吹 ◆fJ3KTPFnIUC/[saga]
2012/05/03(木) 00:01:32.44 ID:wShZRXFAO
――――
佐天「はい、亜弥さん」
亜弥「おごりー!」
佐天が労いにアイスを奢ってくれるという誘惑にコンマ2秒で飛び付き、今に至る。
アイス屋の近くにテーブルを見つけ、据え付けの椅子に座って冷たい甘味に舌鼓を打った。
亜弥「おいふぃー♪」
佐天「それは良かった」
満面の笑みと、それを優しく見守るような微笑み。
精神的には、遥かに佐天の方が年上らしく、また佐天自身もそう感じていた。
亜弥「よっし、これ食べたら幻想御手の情報を探しにいくぞー!」
糖分が頭に回り、急速に稼働し始めたのか、亜弥はやる気に魂を燃え滾らせていた。
佐天「レベルアッパー、か」
意味深な呟きに、亜弥はその表情を伺う。
――複雑で、読み取れない。
佐天「確かに、強度が上がるなら――そんなモノがあるのなら、手を出す気持ちは……分からなくもないです」
佐天「無能力者を認めない……この学園都市は、そういう場所ですから」
亜弥「――そんな事ないよ!」
彼女は必死で叫んでいるのに、佐天自身は自嘲気味に笑っていて。
それは確かに――諦感だった。
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